中学校情報
中学校内の施設・設備/教科専門の教室
中学校の教室には学級ごとの普通教室の他、教科別・用途別の教室が用意されています。分かりやすい例としては、いわゆる理科室、音楽室などがあります。これらの教科専門の教室は、一般的に「特別教室」と呼ばれています。
主な特別教室

特別教室の例として、理科、生活、音楽、図画工作、美術、技術、外国語などの教科のための教室が挙げられます。各教室や設備の有無は学校により異なるものの、ここでは、代表的な特別教室をご紹介します。
理科室
理科の授業で使われる教室で、化学実験教室、物理実験教室など様々な呼び名があります。理科室には、長さ測定用具や電気測定用具、力・運動・光・音の実験用具、人体模型など、多数の理科設備品が常備されています。実験道具をはじめ、標本資料や観察道具が設置されていたり、メダカや植物などの生物が飼育されていることもあったりと、特別教室の中でも備え付けの設備や用具が多い教室です。
音楽室
音楽の授業で使われる教室として、ほとんどの小・中学校に設置されています。室内は防音構造になっていることが多く、ピアノなどの楽器が置かれています。CDやカセットテープ、DVD、ビデオデッキなどのオーディオ設備が整っているケースが多く、学校によってはベートベンやバッハなど、著名な作曲家の肖像画が飾られています。
美術室
美術および図画工作の授業を行なう教室で、図画工作室と呼ばれることもあります。製図やデッサン、その他の作業がしやすいように絵画用の用具が設置されていたり、デッサン用の石膏像が置かれていることも少なくないでしょう。
家庭科教室
家庭生活をより良くしようとする実践的な態度育成を目指す、家庭科の授業のための教室です。家庭科室と呼ばれることもあります。衣食住などに関する実践と体験を通し、家庭生活への関心を高める授業を行なうために、裁縫道具や調理器具などの用具や、ガスコンロなどの設備がそろっています。
コンピュータ教室
PCやプリンターが備え付けられた教室です。2012年(平成24年)の日本教育工学振興会(JAPET)の調査によると、全国の小・中学校においてのコンピュータ教室の整備状況として、全体の63.9%が生徒1人1台のPCを配備済みだということが分かりました。一方、普通教室の整備状況として、文部科学省が推奨する「各教室に2台」を満たしている小・中学校は13.1%に留まっています。
※参考/全国の公立小・中学校2,998校を対象とした「教育用コンピュータなどに関するアンケート調査」で回答率は10.5%
多目的教室
普通教室やその他の特別教室では実施することが難しい合同授業などを行なうための学習スペースを意味します。「多目的スペース」と呼ばれることもあります。
視聴覚教室
20世紀の新しいメディア(映画・放送)を教育に利用しようとする視聴覚教育(Audiovisual Education)を行なうための教室です。写真やスライド、映像、音響機器などを用いた教育を実施するため、CDやDVDなどの再生用機器、プロジェクターやマイクなどのプレゼンテーション機器などが配備されています。